〜 宿河原の歴史と共に歩む 〜

【幼児教育の先駆的役割を担う】
本園は、昭和29年10月、幼児教育に対する地域からの要請と設置者の思いにより、神奈川県公認宿河原幼稚園(初代園長・関山ミキ)として誕生いたしました。

終戦後、生活物資、特に食糧が不足し、農家では増産が最優先で求められていた為、農村地域であった宿河原一帯では、幼児の世話が充分には行き届かない状態でした。そこで、地域の幼児たちを引き受け、より良い環境の中で育成することが極めて重要との思いにより、私財を提供して本園を開設しました。当初は32名の入園者からの開園でした。

当時は、日本の子供の十数%程度しか幼稚園に通っておらず、幼稚園教育の地域への普及が必要な時代でした。

【地域の発展と共に変化】
宿河原は、その後、農村地帯から住宅地帯へと姿を変えていきました。地域の発展に伴って、幼児教育への関心も高まり、本園への入園者も増加しました。時代の変化に対応しつつ、地域の幼児教育の充実・発展に寄与してまいりました。

平成9年4月、本園の将来を展望し、地域の皆様の一層の信頼とご期待に応える為に土地建物を寄附して法人化を図り、学校法人関山学園を設立し、新たな出発をいたしました。

平成10年に園舎を全面的に改築いたしました。平成13年に年少児の園舎を新築し、平成19年には増築いたしました。皆様の温かいご支援により、平成26年には、創立60周年を、令和元年(平成31年)には、65周年を迎えることができました。

令和4年4月には、行政からの強い要請に基づき、コロナ禍での2年以上に亘る準備期間を経て認定こども園に移行し、幼稚園型認定こども園 宿河原幼稚園に改称いたしました。

近年では、園の在り方を見直し、指導計画を改善しながら、子どもたちの日々の姿を大事にし、幼児期に相応しい保育の実践に努めております。卒園生は6,317名を数え、それぞれが小中学校やその後の進学、実社会の場で活躍し、もはや三世代目の時代に移り変わってまいりました。

【地域教育のリーダーとして】
本園は、地域でいち早く、給食、未就園児クラス(“ひよこルーム”)、預かり保育(“宿幼キッズルーム”)、長期休暇(夏・冬・春休み)預かり保育、海外赴任家庭の一時受け入れなどを採り入れ、地域の幼児教育を牽引してきました。また、原発事故の際には園庭の砂を全面的に入れ替えたり、放射線量情報を取りまとめて公開したり、最近では新型コロナ関連情報を取りまとめて公開するなど、地域の子どもたちを本気で守る対策を自分たちで考え、実践しています。

【より良い幼稚園を目指して】
本園は、長年にわたって地域の皆様から広くご支持いただいております。これまでも、これからも、宿河原小学校、稲田小学校などの近隣小学校や、稲田中学校などと緊密な連携を取り、地域教育に責任をもって貢献してまいります。設立当初の精神(“手作りで手塩にかけた幼児教育”)を大切に育み、一人ひとりに寄り添って、さらに少し先を見据えながら、皆様のご期待に沿えるよう、引き続き努めてまいります。


〜 沿革 〜

昭和29年10月
(1954年10月)
神奈川県公認 宿河原幼稚園として設立 
 平成9年4月
(1997年4月)
学校法人化し、学校法人関山学園 宿河原幼稚園に改称 
 平成10年
(1998年)
新園舎 竣工
 平成13年
(2001年)
年少園舎 竣工 
 平成19年
(2007年)
年少園舎 増築 
 令和4年
(2022年4月)
認定こども園に移行し、幼稚園型認定こども園 宿河原幼稚園に改称